2014年11月29日土曜日

トーベ・ヤンソン展


少し前のことですが、トーベ・ヤンソン展に行きました。

習作が多かったですが点数多し。見ごたえありました。

ムーミンの漫画や挿絵が、虫眼鏡で見たくなるくらい小さいことに、ほえー。
えーーー、連載の途中から弟に書かせていた?うーむー。

自画像がたくさんあったのが興味深かったです。
ぎらぎらの目力。
才能、自我、自意識、成功したい欲望・・・などなど。
自分でももてあましていたのかな、とか想像したり。

その中のひとつ、60代の自画像。
芸術作品の創作からは何年も離れていたのだけど、あるとき衝動的に描いたという作品。
パリのオルセー美術館でゴッホの絵を見たときと似た作用を感じました。
絵と私との間の空気がぐにゃっとする感じ。

島の、四方に窓のある、一部屋だけしかない別荘、「夏の家」に憧れます。

「少女ソフィアの夏」が好きです。もちろんムーミンも大好き。

その涙のわ~け~はー♪ 
出口のところの変身コーナーにて。


2014年11月23日日曜日

細胞が喜ぶ

久しぶりの何も用事がない休日。
amazonから届いたCDを聴いています。
伊藤ゴロー+ジャキス・モレレンバウム「ランデヴー・イン・トーキョー」。

プレイヤーにセットして、スピーカーから流れてくると、
体中の細胞がざわざわと反応し、喜びました。
体に直接響き、沁みていくような音楽。

何も用事のない休日の夕方。
広く深く滋味深い音世界に、温泉のようにじんと浸かっています。

伊藤ゴローさん、先週のヨルタモリに出ておられましたね。
知らなかったのだけど、たまたま予約録画していたので、見ることができました。

タモリさんのパナマ風帽子と低音のささやく歌い方は、アンリ・サルヴァドール風、でしたでしょうか。
普通に、良い音楽家のセッションを見るように惹かれ、楽しみ、
繰り返して観てしまいました。
あ、今日もヨルタモリの日だ。

2014年11月17日月曜日

逢いたくて逢いたくて


画家の黒木さんのお誕生会へ。田園調布めだか空間。
20人くらいの参加者がみな演奏するというにぎやかなパーティ。
いろんなスタイルの音楽。クラシックあり、三線もあり。

音楽をやる人が20人いたら、20人それぞれみんな違う音楽の心があって、
それぞれに光を発するのだなあと、しみじみと思いました。

みなで、音で黒木さんの生誕を祝い、健康を願いました。
初対面の方々と、体を使ってひとつのことをやるのって、他にはない楽しさがあり好きです。

私は、the sleeping beautyの田村みどりさんと即席ユニット結成。
黒木さんのリクエストにお応えして、園まり「逢いたくて逢いたくて」を準備していったのですが、
私たちの少し前に、同じ曲を演奏される方がいらしてびっくり。盛り上がりました。

↓逢いたくて逢いたくてはこんな曲
http://youtu.be/toacQenRmao

園まりさん、オードリー・ヘップバーンのような透明感です。かわいい。


トリは黒木さんとバイオリン田中くんのデュオ。
最後の「しずく」という曲では、客席からの声も合わさって合唱に。
女性たちの細い歌声がひとつになって響く感じ。
リスボンのファドハウスにいるようでした。

黒木さん、お誕生日おめでとうございました。
どうか長生きして、たくさん作品を作ってください。

田園調布の銀杏並木



2014年11月11日火曜日

美味しかわい楽しく、そして笑った。


murmur in the Sodaさん個展記念ライブ終わりました。

会場のサンドイッチ食堂レフェクトワールは、大きな窓と大きな鏡のあるお店。
白くて広々した空間を、楽しく、さりげなく彩るNanaさんの作品たち。


かわいいものは人の心を明るく楽しくする。
美味しいものは人を笑顔にする。
そこに良い音、だけでなく笑いまであったら、もうおなかいっぱい胸いっぱい。
そんな会だったと思います。

murmurと聞いて私がすぐ連想してしまったのは、かつてのレーベルメイトで今もお友達の、
mon murmure(モンミュフミュフ)ちゃん。
Nanaさんの作品のイメージにぴったりだなと思った曲、L'automne de Paris(パリの秋)を歌いました。
スキャットのメロディーがかなりキャッチーです。
ごはん作ってるときとか、よく口ずさみます。

ミュフミュフちゃんのアルバムle bonbon。
久しぶりに聴いたらびっくりするほど今でも新鮮。キラッキラです。→
「一時的に在庫切れ」だからきっとまだ買えますね。

ザ・プーチンズさんは衝撃でした。鷲掴まれました。
無表情なふたりの掛け合いのリズムにだんだんぐいっぐいっと惹き込まれて、
気が付けば隣の人同志みんなで手をつなぎ合っていたという、マジック。
本公演も観たいです。

Nanaさん、ザ・プーチンズさんと。


この日のサンドイッチはたことジャガイモのバジルサンド&生ハムサンド。あ、歯型。サラダもほんとはもっとありました。

見てるだけでしあわせ~。クロワッサンやブリオッシュも美味でした。



モンミュフミュフさんの娘ちゃんから頂いた絵。去年の日仏音楽祭でシャボンを歌う私。


上から3枚の写真は、murmur in the Sodaさんから頂きました。

ありがとうございました。

2014年11月9日日曜日

口笛と揚げ物

どうやらbloggerのトラブルのため、昨日からこのブログが表示できなかったのですが、
復旧しました。よかったです。

口笛が吹けないのび太くん歴40数年。
最近、なかば本気で口笛の練習をしているのですが、
さっきテレビから流れる「口笛ソング」に合わせて吹いていたら、
なんだか、いつもよりも太い音が鳴っているような気が。
そして、最大音域を全2音から全3音に更新しました。イエイ。

晩ご飯にヒレカツを食べたことと何か関係があるのでしょうか。

自作曲「6月のうた」のギター弾き語りで口笛を吹くのが夢です。



2014年11月7日金曜日

Le Derniere Metro

お昼過ぎに全部納品できたので、えいやーと黄金町ジャック&ベティへ。
フランソワ・トリュフォー映画祭。「終電車」。カトリーヌ・ドヌーヴとジュラール・ドパルデュー。

ナチス占領下のパリ。ユダヤ人迫害だけでなく、芝居の脚本に検閲が入ったり、フランスもいろいろたいへんだったんだなということがわかるが、街の人々の様子は軽やかで華やか。シャンパンもポンポン抜いちゃったり。劇場や映画館が、戦争の暗さから逃れようとする人々で溢れかえったというのは本当だろうか。昭和18年頃の日本となんと違うことか。

なんといっても、カトリーヌ・ドヌーヴが美しかったです。髪の凝りに凝った編み込みとかドレスとか宝石とかも含めて、目が釘付けになっていたらあっという間にラスト。ラストは、大がかりな仕掛けにだまされてああ楽しかった―という幸福感と、オチが腑に落ちないもやもや感と。でも、エンターテイメント感もたっぷりあって楽しみました。

トリュフォー、ひとつ見たら、他にもいろいろ見たくなりました。

こんな風に宣伝とライブ後記以外のことをここに書くのはずいぶん久しぶりな気が。
私にとっては怒涛のライブ期間がひとだんらくして、ほっとひと息です。

気が付けば街は早くもクリスマス支度。
日が短くなりましたね。


2014年11月1日土曜日

Concert in Paper Rhythms 終わりました。


先週末、Paper Rhythms展でのコンサートでした。
ご来場ありがとうございました。

古い木造アパートを改装し、素に近い木材だけで作られたギャラリー。
ツリーハウスの中ってこんな感じかもと思いました。
秘密基地っぽいわくわく感。

金子まゆみさんとジェニー・ペリーさんの作品は、ホームページ上の写真で拝見していましたが、
織り込まれ、編み込まれる細かいパーツの連なりのおもしろさに惹かれました。
顕微鏡を覗いてみえる細胞、葉脈のようでもあるし、水面にできる波のようだったり、自然の中にある何か、
お互いにつながりあい作用しあっている形たち。

実物の織物と組紐の作品からは、いろんな温度を感じて、さらに生き物っぽい印象。
そして、織物も組紐も、すごく緻密な数字で構成されていることに驚き、感心しました。

演奏する私は、音の繊維の一本一本を思ってみたり、いつもよりも、細かいところまで集中できたように思います。
だんだん、自分が彼女たちの作品に同化していくような気持ちにもなり、それはうれしいことでした。

この展示会のために作ったインスト曲も、演奏しました。
まゆみさんとジェニーさんのホームページに載っている作品の写真を見て作った曲。
何かしら感想が伝わればいいやという気持ちで、形式とかスタイルとか気にせずに、
ふっと音にするのが、私にとっては新鮮で、楽しかったです。

異業種のアーティストさんの展示の演奏に声をかけてもらうことがぽつぽつある最近。
感想文ミュージックは、機会があれば、ぜひまたやってみたいです。

コンサートにいらしてくださった方からは、
「森林浴してるみたいだった」
「ギターから糸出てるのが見えた」
などなどのお言葉。
想像力豊かな観客を得て幸せです。
ありがとうございました。


金子まゆみさんの作品。


組紐用の「高台」。ジェニーさんが実演してくださいました。

首に巻いているショールは金子まゆみさんの作品です。
演奏後、CDと物々交換しました!

久々の話す英語。ひゃあああ、でした。
練習再開しようと思いました。
まゆみさんとジェニーさんに、またお会いできますように。

金子まゆみさんのサイト
http://bottega-yu.net/

Jennie Parryさんのサイト
http://jennieparry.co.uk/


いちばん上といちばん下の写真は by 山岡加奈さんです。ありがとう!


明日はmurmur in the sodaさん展示で演奏します。
作品とサンドイッチが楽しみです。