2012年2月27日月曜日

ご来場ありがとうございました!



梅ヶ丘Crazy Catsでのライブ、お天気イマイチで寒い中いらしてくださり、

ありがとうございました。

写真は、今回はお客さんで来てくれたSpumoniの千田さんに頂きました金平糖です。
お、かわいい~ありがとう!と危うく普通に頂くところでしたが、おっとっと。
それは洒落者の千田さんの洒落なのでした。ふふ。
(1月19日の日記をご参照ください。)

日本で唯一の金平糖専門店、京都の「緑寿庵清水」のものだそうです。
やさしい色で、ツノが丸くて形が全部違っていて、か、かわいい。
黄色いのはほんのりした生姜味。青いのはガリガリくんみたいなソーダ味。
どちらも自然な甘みで贅沢な味です。

今回のライブ、今までほとんどやったことのないソロ、
そして10年以上ぶりにステージでピアノを弾くということもあり、
いつもよりもたくさん練習しました。
鍵盤楽器と向き合ったのはほんとうに久しぶり。
出来ることだけやればいいやと開き直ってしまえば、
小さい頃からやっていた分、ピアノはギターよりもずっと近しい楽器です。
空振りするとかの運動能力的不安は少ないんだなということがわかったし、
これからはもっと仲良くなれそうな気がします。

アンプから出る音でギターを弾くことには、まだ慣れません。
というか、ステージが終わるころに慣れます。
シンガーソングライターのマユルカさんの真似っこをして最近購入した
ギタープリアンプ「PARA ACOURSTIC DI」の使い心地が上々で、
うちでも個人練習したスタジオでも気持ちよく弾けていたので、
今度こそ大丈夫かなと思ったのですが。

とくに「うたかた」。ほぼ開放弦のシンプルなアルペジオのイントロが、
ライブハウスだといつもうまく弾けない。
緊張すると右手が強張ったり震えたりするらしく、隣の弦を触ってしまったりして、
それがアンプで増幅されてギャ~~~!となる。
生だとそれほど気にならないんだけど。
いつか克服できる日が来るのでしょうか?来てほしいです。

ひとりでたくさん練習していて思ったのは、
ひとりでずっと同じ曲をやっていても音楽は少しずつ変わっていくんだなということ。
変わればその分だけまたその曲が好きになる。
私は、好きな曲は一日中でも歌っていられる。
もしもギターを弾く指が痛くならないなら。

恒例の合同曲、最後にオールスターズで演奏した「clock」は、
ほんとうに楽しくて、あと10回くらい繰り返して演りたかったです。
なかなか素敵な音楽が生まれたのではないかと思います。
the sleeping beautyのインスト曲に私が歌詞を付けた歌ヴァージョンの「clock」、
私はコーラスで参加しました。
コーラスってこれまであんまりやったことなかったけど、とてもおもしろかったので
機会があったらまたやってみたいです。

レ・ドゥ・リーニュの演奏、回を重ねるごとに音楽の輪郭がしっかりしてきて、
どんどん素敵になります。
この日は、二人とも集中していて、素晴らしかった。
PAの音も今まで聴いた中でたぶんいちばんよかったです。

賢くやさしく情緒が安定していて凛としてブレがないthe sleeping beautyの音楽。
いつ観ても聴いても、田村夫妻んちに遊びに行ったときと同じように、
なんか安心する、この人達が今のこの世にいてくれてよかったー、
という気持ちになります。

以下、私のステージのセットリストです。

猫横丁(with les deux lignes)
うたかた(with les deux lignes)
Une Chanson Douce(with イトウマキさん)
le papillon -ちょうちょう-
窓の外は雨
Melodia
Filled with you
Habanera(with イトウマキさん)
Paper snow

どうもありがとうございました。メルシーボクドラエモン。
クレイジーキャッツ、また来年梅の季節に出たいです!

2012年2月21日火曜日

まぼろし

フランソワ・オゾン監督の映画、近くのTSUTAYAでもけっこう置いてあるみたい。数日前には「スイミング・プール」を、昨日は「まぼろし」を観た。どちらも主演はシャーロット・ランプリング。

あの独特の容貌、独特の目つき、にもかかわらず、「まぼろし」で演じられる女性は「スイミング・プール」のときとはぜんぜん違う人のように見えた。すごいなあ。

主人公マリーが他の男とセックスしている最中に突然大声で笑いだすシーンで、つられて笑ってしまった。「だって軽いんだもの」と言いながら笑うのである。失踪した夫は大男だったのである。つまり、可笑しいだけでなく切なく哀しい場面なのだけれど、可笑しかった。観終わった後しばらくしてこのシーンを思い出してまた笑ってしまったくらいに。

後半、つらく悲しく重苦しく緊張感あふれる場面で、またマリーが高らかに笑いだすシーンがあるのだけれど、そのときもつられて笑いそうになった。

シャーロット・ランプリングの表情を観ていると、ヘビににらまれたカエルのような気持ちになる。他の出演映画もまだまだ観てみたいなあという気持ちになる。

熟年の美しい深みのある女優さんが深みのある演技をする映画が好きです。


2012年2月18日土曜日

ぼくはロックで大人になった

トガ母が送ってくれたNHKの番組「『ぼくはロックで大人になった』 ~忌野清志郎が描いた500枚の絵画」を観る。

録画してあるよ、という話はずいぶん前から聞いていて、楽しみにしていた。私はテレビ番組をDVDに焼いたことがないので知らなかったのだけれど、コードの入力とかいろいろたいへんなんですね。送ってもらったDVDが見れなくて何度か郵送のやりとりがあって、結局VHSヴィデオで送ってもらった。ヴィデオプレイヤー、捨てないでおいてよかった。

トガゼンといっしょに観たのでトガゼンの副音声解説付き。「この曲は○○というアルバムのA面に入っていて、ドラムは△△で・・・」。おおむねスイッチオフして、ときどきオンに戻して解説してもらいながら、鑑賞した。

清志郎さんが音楽評論家らしき人のインタビューに答えているときのしゃべり方が、アポスポット51(昔わたしが働いていたピアノパブ)のマスターのしゃべり方によく似ていた。多摩弁?国立北口弁?

少しの間バイトしていたロージナ茶房や、懐かしい邪宗門の70年代の写真が映った。ああ、国立。

清志郎さんが高校のときに書いたという自作曲の譜面が、すごくきっちりと丁寧に書かれているのが意外だった。いっしょに演る人はやりやすかっただろうと思う。

後半、Love Me Tenderが流れた。やりきれないような、えぐられるような気持ち。原子力は恐ろしい。はい、ほんとうにそうでした。なんとなく怖いとは思っていたけど、突き詰めなかった。響けなかった。清志郎さんはこんなにも発信していたんだな。高度経済成長期に。


RCサクセションの曲は、高校時代、Rちゃんが作ってくれたテープで聴いていた。なので、私の中でRCの音楽は高校生の頃の記憶や気持ち、Rちゃんと過ごした時間と共にある。

気弱な優等生だった私と違い、高校時代いろいろと破天荒だったRちゃんからは、今もときどき破天荒な近況が届く。最新のやつも、えーーーっ!あいかわらず激しいなあ~もう、というものであったのだが。作品ぶち楽しみにしとるからね。

トガゼンの一部はキヨシロウで出来ている。幾人かの友人、これまで出会ったミュージシャンやミュージシャンでない人の多くの一部も、キヨシロウで出来ている。私も含めて。そのことがわかるような気持ちになる番組だった。

2012年2月8日水曜日

Ricky

OLマリコさんが紹介していたフランソワ・オゾン監督の「しあわせの雨傘」を観てみてとても面白かったのだが、同じ監督の「Ricky」をTSUTAYAで見つけたので、借りて観た。すごく好きになった。

オープニングからずっと全体的に音楽が少ないのだが、ときどき、場面と合わないような意外なかんじの音楽が現れると、ドキンとした。むかーし、当時映画の学校に通っていた友人が、「映画が人に与える印象のうち、80パーセント(だったか70パーセントだったか・・・うろ覚えでスミマセン)は音楽が与える印象なんだって」と言っていたのを思い出した。

ウィキペディアとかで調べてみたら、まだ観ていないこの監督の映画が、たくさんある。うれしい。