2011年1月11日火曜日

le nuage

日本に帰るまでの4週間だけフランス語の学校に通うことにして、今日が初日。
シーズンオフで学生の数が少なく、私と同じ初心者レベルの学生がいないため、超破格の値段でマンツーマンレッスンを受けられることに。

先生を待っている間に、教室の窓から見えた茶柱みたいな飛行機雲。

お見受けしたところ、情熱的で熟練した女性教師ヴィルジニ先生は、初心者の私に対して容赦なく次々と質問されます。もちろんフランス語で。ひぃぃぃぃぃぃ。2時間のレッスンは長かった。これから毎日、もつだろうか?

フランス語が少しわかるようになったら、まずあの曲に挑戦して、それからあの曲、その次は・・・夢はすぐそこ(たぶん)。

2011年1月8日土曜日

3匹の子豚

昨年末、トガゼンが修行中のトレトゥール(お惣菜屋さん)「Aux Trois Petits Cochons」に行きました。

aux trois petits cochons = 3匹の子豚

写真を撮っている私の後ろには、幾種類ものパテ、テリーヌやリエットがあり、右手がシャルクティエ(お肉屋さん)コーナーです。左手にはワインやチーズが棚いっぱいに並べられています。あとはパン屋さんで焼きたてバゲットを手に入れれば、素敵な食事を楽しむことができるというわけです。

クリスマスやお正月は家族と家でゆっくり過ごすというフランス人。トレトゥールは1年中で最も忙しくなるのだそうです。私が買い物をしている間も、地元の方らしきお客さんが次々にやってきて、その度マダムは、ペーチャクチャクチャクチャと賑やかに接客されていました。

祝日12月25日も大忙しだったみたいですが、仕事の後、マダムがお店のクリスマス料理をトガゼンに持たせてくださいました。シャポンと栗の煮込み、フォアグラ、ブーダン・ブラン(トリュフなどのキノコが入った白いソーセージ)。煮込みは家庭的な温かい味、ブーダン・ブランは色と食感がどことなく日本の蒲鉾を思わせるところがあり、懐かしくめでたい気分になりました。フォアグラは年末年始の定番ごちそうみたいです。スーパーにもたくさん並べられていました。円柱型に加工されたものは比較的安価で、10cmくらいの長さのが6ユーロくらいからありました。

シェフのムッスュー・ルコントはお茶目な人柄の方のようで、ある日は、牛肉のでっかい塊を小脇に抱えて厨房の通路を突如走りだし、「Zenya, tu connais? Rugby. (ラグビーだぞゼンヤ、知ってるか?)」とおっしゃったとか。(フランス語間違ってたらどなたか添削シルブプレ!)駄洒落もときどきおっしゃるそうで、でも外国語のジョークって難しいですよね。トガゼンがキョトンとすると、ホワイトボードに書いて説明してくださるのだそうです。

そんな素敵なルコントさんのお店「3匹の子豚」は、トゥール市内の中心を垂直に伸びる大通りRue National(ナショナル通り)でバスに乗り、ロワール川を超えて3つ目のバス停降りてスグ、左手にあります。トゥールにお越しの際はぜひお立寄りくださいませ。

今年もよろしくお願いします。


遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
2011年もみなさまにとって良い年になりますように!
昨年中はたいへんお世話になりまして、ありがとうございました。
あんなこと、こんなこと、音楽を通して、それ以外でも、たくさんの出会いもありました。
今年もマイペースで歌を作ったり、いろんなミュージシャンと演奏したり、していきたいです。

写真は、元旦の日に撮りました。普段は夜更けまで賑やかだけど元旦の午後はひとっこひとりいないコルヴェール通りにて、ホーミーをするトガ氏。
久しぶりに聴くトガ氏のホーミー。なんとまあ、ホーミー(倍音)部分にいろんな高低をつけて歌のように鳴らすことができるようになっていて、驚きました。

私も負けじと、ロワール川に向かってウ~イ~ア~イ~とやりました。濁流の流れ速く、猛々しく雄大なるLa Loire。私のホーミーは、自分ではホーミー音を鳴らしているつもりだけどなかなか他人にわかってもらえない、というレベルなんですが、それでも、元旦らしい清々しい気持ちになりました。

お正月過ぎまではとても寒かったので長時間出歩くことはあまりなく、家でじっとしていました。食べて飲んでないときはフランス語の独学習をするかギターを弾くか。トゥールの楽器屋さんで買ったバッキングオケCD付ジャンゴ・ラインハルトのタブ譜で、「Minor Swing」をジリジリと練習しています。15フレットやら17フレットなるものが存在したのねギターには!ということを、学習中。

トガ氏のアパートにはインターネット接続もテレビもなく、娯楽といえばロンドンで買って来たDVDを繰り返し観るか、あとはラジオだけ。最近は「ノスタルジー」というチャンネルがお気に入りです。60s、70s、80s、90sの主にフレンチポップス、ときどきアメリカやイギリスのポップス。おもちゃ箱をひっくり返したような選曲で楽しいです。キュンとくるフランス語の歌がたくさん流れます。今フランスで活躍している女性シンガーZazのことは、Tourローカルのラジオチャンネル「France Bleu」で知りました。私がフランス滞在中にライブはないみたいで、残念です。日本で観れるといいなあ。